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こんにちは!こちらのコラムには久しぶりの執筆になります。高田暮舎・山猫堂スタッフ/美術家/時々役者で高田町在住の濱口芽です。
1月現在個展開催の真っ只中、細々と制作していたものを陸前高田市のお隣気仙沼市大島のカフェギャラリーnagameで展示しています。
また山猫堂であったり市内にある廃校になった小学校などで、役者としても時々舞台に立っています。
私は高田には小学生の頃から住んでいますがあまり文化・芸術に開かれた土地ではなかったと感じていますし、やはり今でもそれらに触れる機会は少ないです。活動している人も多くはありません。何かイベントがあったとしても、車がないと不便なところも課題として残っているとは思います。
ですが演劇も美術も中断しつつも、10代の頃からなんだかんだと続けられています。大人になって視野や行動範囲が広がったからか、人が集まってきているのか、何らかの文化・芸術活動を行っている人が増えたように感じます。嬉しい!
私自身がこの地域で制作を行うにあたって何に魅了を感じているのか、改めて考えてみましたがやはり自然や気候が好きだと再認識しました。とは言いつつ進んでアウトドアに行くわけでもなく、虫にはなるべく触れたくないし、草むらに寝転んだりもできません。でも歩いているときに感じる冬の冷たくて痛い風、前を向いているだけで色が変わっていく空、何かの建物を覆って巨大なフォルムになった蔓性の植物、少し足を伸ばせばたどり着く海…
そんな普段特別意識しないけれども触れて目にしている風景に、私はずっと惹かれているようです。
今の時期だと生活は大変になりますが、もう少し雪が積もっているところを見たいな…と思っています。
プロフィール
1990年大阪府生まれ、岩手県育ち/映画を観ること、甘いもの、座ってぼんやりすることが好き