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家から歩いて2分で、海に辿り着く。
私が住んでいる町、陸前高田市広田町は、「広田半島」といって
町全体が海に囲われている地形。浜と生活が密接しています。
ここでは 6月~8月、「ウニを獲れる日」があり、
朝5時、自然の中で育っているウニを、小舟にのって、船から身を乗り出してとっていく。
ウニは、その町に住む 漁業権を持った人とその家族のみ、獲って出荷することを許され、浜に「降りる」ことができます。
とってきたウニはひとつひとつ殻をわり、
スプーンでこれまたひとつひとつ身を取り出します。
食べた海藻などがあるので、これが残らないように、丁寧にとりのぞきます。
そうしてやっと、私たちが知っている「ウニ」になります。
地道な作業ではあるけれど、みんなで黙々と剥く3時間。
神奈川県で生まれ育った私は、食べ物を得る手段は「買うこと」で、
「消費する」ことしか知りませんでした。
でも、ここにいると、食べ物の「原点」があることを感じます。
最高のごちそう。