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海と、山と、川に囲まれた豊かな土地。

リアス式海岸に面し、さまざまな海岸風景が見られる陸前高田。海のほかにもハイキングが楽しめる山、釣り人が鮎釣りに訪れる川、平泉・中尊寺の建立に使われた金を産出した金山、岩手の名水20選でもある湧き水など、自然が作り出す名所に富んだまちです。

ここでは、各名所の見どころをご紹介します。

めぐみ豊かな陸前高田の海。

50年後の高田松原に向けて

陸前高田市の高田松原は景勝地としてはもちろん、東北有数の海水浴場として市内外の方々に親しまれてきました。まちの人々の原風景でもあった高田松原もまた、東日本大震災の津波によって壊滅的な被害を受けました。その後、防潮堤復旧工事が始まり、植栽基盤を整え、平成29年から高田松原の再生に向けた松の植樹と海水浴場の再整備に着手しています。震災前と同じような光景が見られるまでには、約50年の歳月が必要だと考えられています。名勝・高田松原の復活へ向け、一歩ずつ歩みを進めています。

陸前高田の自然 イメージ陸前高田の自然 イメージ

独特の海岸風景

陸前高田ではリアス式海岸が作り出す流麗な海岸風景を見ることができます。黒崎仙峡は、岩の一部が陥没して切り立った崖と崖の間に狭い水路ができており、長い歳月をかけて太平洋の荒波が打ち寄せ侵食した痕跡が見られます。蛇ヶ崎(じゃがさき)は広田半島の東の付け根にある断崖の岬。西側に「魔の瀬の洞穴」と呼ばれる洞窟、鶴島と亀島の間にある狭い水道の側には2つの潮吹穴があり、国の天然記念物に指定されています。広田崎は波間に点々と顔をのぞかせる岩礁や雄大な海原を一望できます。岩手県最南端の青松島と椿島はウミネコの繁殖地で、青松島は県の名勝・天然記念物、椿島は国の天然記念物に指定されています。

 

人々を見守って きた山々。

 

手軽にハイキングを楽しめる氷上山

氷上山(ひかみさん)は標高874mの自然豊かな山です。山頂と山麓には氷上神社があり、気仙地方で古くから住民の信仰の対象として畏敬されてきました。山頂からは三陸のリアス式海岸、遠くには金華山も望めます。春はスズラン、初夏はツツジ、秋は紅葉、元旦には初日の出を見に登るなど、一年を通して四季に合わせた楽しみ方ができます。地元民から県外のハイカーまで、幅広く訪れる手軽なハイキングコースとなっています。

陸前高田の自然 イメージ陸前高田の自然 イメージ

そのほかの山々

箱根山は山頂付近に展望台があり、三陸海岸のパノラマが楽しめる山です。山の中腹には宿泊施設「箱根山テラス」や市民の森があり、高台からの景色を眺めながらゆっくりと過ごすことができます。また、かつて陸前高田の繁栄は金山が支えていました。玉山金山遺跡は規模も大きく産金量も多く、気仙地方の代表的金山です。金を掘った抗の跡や、働いていた人たちの住んでいた跡や神社があります。平泉の中尊寺の建立には、この金山の金も使われたといわれています。

 

山と海を繋ぐ川。

鮎釣りが楽しめる気仙川

気仙川は高清水山(たかすずやま)を源流とし、陸前高田市内を流れ広田湾に注ぐ二級河川です。気仙川の水はかんがい用水の水源及び発電等に利用されており、特に下流部は広大な耕地を持ち、気仙地域の穀倉地帯となっています。また、岩手の清流を代表する気仙川は、アユ、イワナ、ヤマメなどの魚が生息しており、魚類の宝庫として全国各地の釣り人にも人気の川です。3月~10月まで川はたくさんの釣り人で賑わいを見せています。

陸前高田の自然 イメージ

絹糸のような滝と名水の湧き水

矢作地区にある白糸の滝は、幾重にも垂れ下がった絹糸のように、輝きながら生出川に注いでいる滝です。春夏の豊かな緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季を通じて楽しませてくれます。また、岩手の名水20選でもある清水の湧き水は、陸前高田市の山間部にある名水です。一日約17,000キロリットルが流出しており、どんな干ばつの年でも一度も涸れたことがないといわれています。清流の音が心地よい静かな場所で、8月初旬にはホタルも見られます。