「なんでもなさ」に触れてみた

2019.11.01

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このコラムでは、「陸前高田へ来て、生活するスタッフの日常」を綴っている。

 

最近の私の日常はというと、平日は企画やライティングといった仕事をして、たまにスーパーや温泉に寄って帰る。
休みの日は浜に行くか、家のことをするか、時々東京へ遊びに行くか、といったところで
すっかり生活のリズムができてきた感じがある。

 

で、考えてみたら、週に5日は高田暮舎の時間を過ごしているのだから
その日常の一部、なんでもないようなところに今日は触れてみようと思います。
山﨑がお送りします。

 

ある木曜日、この日の午前中は、理事の自宅で打ち合わせ。

急な登り坂のほぼてっぺんにある、海が見えて風通しの良いお家。
んーっと伸びをして、大きく深呼吸がしたくなるこの場所に、いろいろな人が集まる理由がわかる気がする。

 

会議が終わったら、そのままみんなでお昼ごはん。(本音をいうと、これが楽しみだった)

家主とその友人、民泊にきた学生、仕事仲間、地元の若者、、、
よくわからないメンバーとごちゃ混ぜで囲む食卓は楽しい。

家主(暮舎の理事)は、煮卵の出来がよくて自慢げ、、

ごちそうさまです、とお腹いっぱいになって、事務所のある市街地へ戻ると
屋内にいるのが惜しく感じるほどの秋晴れだったので

風が心地いいだろうなあと気になって、事務所裏のスペースに移動してみた。

 

移住仲間がやっているつぼ焼きいも屋さんから、香ばしい秋の匂いがしてくる。

その隣では、たまに行く居酒屋のお兄さんが独立してBARの開店準備中。

通りがかりのおじちゃんが、パスタのお弁当を「うどんっこ」と言って買っていった。

…語尾になんでも「っこ」ってつけるの、かわいい。

 

そこから30分かけて家に帰って、
夜は、シェアハウスの仲間と映画をみる会。

いただきものの牡蠣でチャウダーをつくってみた。

美味しくできた。

牡蠣の香りで「あ、今年もこの時期がきたなあ」と思うから、いよいよこっちの人になったのかもしれない。

 

ちょっといいスピーカーを持ってきて、大きなスクリーンを広げて、豊かな夜だねと笑いあって。

気づいたらなんでもないような毎日も、やっぱり結構、悪くないです。

 

執筆者プロフィール

高田暮らし