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あけましておめでとうございます。広報担当の山崎です。
年末の挨拶に走りまわり、実家への手土産を買って、東京行きの新幹線に飛び乗って
バタバタしているうちに
あっという間に2020年になりました。
「正月、実家さ帰るのか。そしたらもう戻って来なくていいぞ」
そんな意地悪なこと言わないでくださいよ。年明け、また顔出しますね。
「なしてまたこんな田舎さ帰ってきた。やっぱり東京の方がいいって思ったべ?」
いやいや、帰る家はこっちにありますから。
ニヤニヤしたり、困った小娘だ、というような表情をしたりしながら
おきまりのこんなやり取りをして、あっという間にいつもの日常に戻ってきました。
みなさん、初日の出、見ましたか?
広田町の黒崎温泉裏の海岸や、その近くの「広田崎」からはとっても綺麗な朝日が見えるそうで(私はまだ見たことないけれど)
元旦には多くの住民が集まり、甘酒などが振舞われます。
写真は、町民の吉田さんからいただいた「広田崎からの日の出」
今日は、「日の出」で思い出す陸前高田の光景をひとつ。
真っ暗い時間に起きて、
星空の下、船を出して
水揚げが終わった頃に、真っ赤な太陽が水平線から顔を出した。
何も遮るもののない海の上で、じかに太陽から受けるエネルギーってなんだかすごくて
ついじっと眺めていたら
一緒に乗っていたじいちゃん漁師がパンパンってして太陽に向かって手を合わせる。
「おらあいつもこうやってんだ。ガハハ」
一人でも?
「おう。」ニヤッ
実際のところ、毎回手を合わせてはいないようだけど
心の中ではそうしているのかも。
何十年間も海で生きてきた人の、船の上での姿を思うと
なんだか、少しじわっとした。
朝、まだ暗いうちに起きるのは、つらいというか、結構孤独なところがあって
人の気配を感じない分、自分が世界にひとりぼっちみたいな、
寂しい気持ちになったりするのだけど
大きな太陽が地平線から顔を出す瞬間、
山に射すオレンジ色の光、
じわじわと暖かくなって一日が「始まる」感じ
そういう世界は何度目の当たりにしても
やっぱり、ああ最高だ、と思うのです。
と、書いていたら
いろんな人の「最高だ!」という瞬間を聞いてみたくなりました。
今年も、佳き年にしましょう。