1人の価値

2021.04.09

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数ヶ月だけ高田暮舎でアルバイトとして働いていました、久保玲奈です。

最初で最後の高田暮らしコラムを投稿します!

 

陸前高田と出会ってもうすぐ9年。

通ったり、住んだり、少し離れたり、ひっそり暮らしたり…陸前高田との関わり方は色々。

 

働き方も色々です。

 

振り返ると、どの職場でも「久保玲奈」という1人の人間のライフスタイルやスキルを尊重していただいていることに気が付きました。

 

イキイキ仕事ができて、のびのびと生活している。

すっっっごく贅沢な暮らしができています。

 

それは私だけじゃなくて、周りの人たちもそういう暮らしをしている気がして。

「田舎に住む1人の価値」がそうさせているのではないかと感じました。

 

人口が少ない町だからこそ1人の存在がとっても大きくて。

色んな生き方を認めてくれる“環境”があるんですよね。

 

ここにいる人たちの力を掛け合わせて、町をつくっていく。

人口が少ないことの“強み”だと思いました。

 

私はこれからしばらくはメインプレーヤーではなく、「縁の下の力持ち」のような存在として生きていきます。

誰しもが「何者か」である必要はなくて、陰ながら支える人も必要で、私は昔からそういう立ち位置が心地よかったんですよね。

そういうことに気がつけたのも、陸前高田に色んな働き方ができる環境があったからで、それを気づかせてくださった色んな人がいたからです。

 

写真は、仕事帰りに撮った空たち。

東京にいた頃は、その日どんな空だったか分からないまま終わっていました。

 

「なんでこんな何もない町に来たの?」

 

と聞かれて答えるひとつ。

 

「毎日いろんな表情をする空が“ある”からです。」

 

1人ひとりを大切にし合える環境で、自然に囲まれながら暮らす。

そんな陸前高田と出会って、好きになる人が増えたら、嬉しいです。

 

【プロフィール】

久保玲奈

1993年生まれ/東京都世田谷区出身/2019年にIターンで移住/2013年から一般社団法人トナリノの若興人の家に所属し、東京と陸前高田を行き来する中で田舎暮らしへの強い憧れを抱く。大学を卒業して東京で3年働いた後、陸前高田に引越す。/これから陸前高田の「人を残す」活動をスタートする予定。

 

執筆者プロフィール

高橋瞳

1997年早生まれ/千葉県出身/2020年9月末にIターン移住/人材会社で約1年半働いた後、陸前高田市の地域おこし協力隊に着任。高田暮舎では、移住コンシェルジュを担当/旅やアクティビティ、新しい体験が好き