「念願の復興イベント「ツール・ド・三陸」〜参加する側から企画運営する側に〜 すべてはこの街の素敵な笑顔のために。。。」

2024.08.06

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高田はボランティア活動やツールド三陸で何度も来て、大変好きな場所。 東北のために定年退職後、何かお役に立てればと思い選んだのがこの陸前高田。 高田は素晴らしい自然、美味しい海の幸・山の幸、そして何より ほどよい距離感で接してくれる人々がとっても居心地がいいと感じてる、どーも高綱です!!

東日本大震災後のボランティア活動が落ち着いてきた頃、仲間が 「東北のためにずっと何かしたいと思っていたが、何をしたらいいのかわからない」と呟いた。

これからは、経済を回すため、復興支援イベントという形で東北を応援することがあちこちで始まったので みんなでいまの東北を見て、感じたことを伝え、できることをすればいいんではないかと、ロードバイクの復興イベントに参加した。

メンバー全員ロードバイクは持っていなかった。

イベントに参加するために、ロードバイクを購入したので メンバーの中には、東北にくるためにロードバイクに乗っている感じ。

NO TOHOKU NO RIDE

 (毎年オリジナル東北応援ジャージを作成して参加した)

応援しにきているはずなのに、沿道からは多くの方々から応援をもらった。

仮設住宅から出て来て、椅子まで用意してずっと手を振ってくれるおばあちゃん、自宅の2階の窓から身を乗り出し、大声で「頑張れー!!」と叫んでくれる男の子、道路のすぐ脇でハイタッチをしてくれるお母ちゃん達、仮装してタンバリンや鈴を鳴らしてご近所の方との大応援、ものすごい数の大漁旗を揚げて飲み物やお菓子を振舞ってくれる家族、一緒にボランティア活動した方々も遠方からバスで駆けつけて応援してくれた。

(ボランティア仲間が応援ツアーを組んで雨にもかかわらず応援に駆けつけてくれた)

(毎年 大漁旗で応援)

(仮装して応援してくれるおばあちゃん!!)

自分たちのことで精一杯なはずなのに、まだまだ余裕なんてないはずなのに、なぜここまでやさしく応援してくれるの?

走っていて何度も胸が熱くなり、ゴールの時は自然と「東北最高!!」と叫んで涙が出た。

それから、僕らは毎年、東北の応援チームジャージを作り、東北応援フラッグを作り、いま僕らができることを活動してきた。

(東北応援ジャージと東北最高フラッグ)

「忘れて欲しくない」東北の方々はみんなそう言っていた。

だから僕らはまずは10年絶対に参加し続けようと決めた。

ただ逢いに来てくれるだけでいい、そう言ってやさしい笑顔で迎えてくれる、その笑顔が見たくてまた来たくなっていた。

そう繰り返しているうちに、この陸前高田が大好きになり、この街の方々と少しでも一緒にいたくて、結局今年から移住してしまった。

そして、今年、コロナの影響もあり人の分散化のためのアプリライド方式から、以前のように大勢のライダー達と海・山を駆け抜けるリアルライドに復活させた。


(毎年参加のゲストライダー日向涼子さん)

(同年代うさぎ組と勝手に名付けた片山右京さんと今中大介さんとの贅沢すぎる両氏)

また、以前のように、多くの人々の笑顔が見たい。走る人も応援する人も。 ずっとやりたかったひとつが実現できようとしている。 みなさんの笑顔を楽しみにしています。

(ゴールでの叫びはいつも「東北最高!!」)

*大会情報* 【第13回 ツール・ド・三陸 2024 】

2024年9月1日(日)
前夜祭:2024年8月31日(土)
コース:岩手県陸前高田市内、大船渡市内
スタート会場:アバッセたかた/岩手県陸前高田市高田町字館の沖303番地1
前夜祭会場:Snow Peak RIKUZENTAKATA CampField/岩手県陸前高田市小友町獺沢155-78

 

【プロフィール】
髙綱 博之(たかつな ひろゆき)
1963年生まれ、東京出身。物心ついた時から、父親の故郷新潟へ夏休みに毎年訪れ過ごしたため、血液型は「にいがた」。
テニスインストラクター→百貨店へ転職し異色の百貨店マンとして35年間勤め、定年退職を機に震災後ボランティアなどで知り合った東北の方々の何かお役に立てればと東北へ移住を決意。
現在、高田暮舎のスタッフとして「お試し居住」の業務を担当。

執筆者プロフィール

石田 裕夏

1987年生まれ/新潟県長岡市出身/居住歴:新潟、アメリカ、東京、静岡、京都/2023年2月に家族3人でIターン移住/地域おこし協力隊として、高田暮舎で移住コンシェルジュを担当/旅行、温泉、産直が好き/高田の色んな活動に参加してみたいです!