初めまして

2024.08.27

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みなさん、初めまして。7月に地域おこし協力隊に着任した柴崎 航(しばざき わたる)と申します。
出身は東京都で、前職は民間救急救命士として働いていました。
移住を考えたのは、東京に人が集まるよりも地方に人が行くことで活性化が図れるのではないかと考えたからです。
陸前高田に移住するきっかけは、移住支援サイトSMOUTで4年前ほどに移住コンシェルジュの方に声をかけていただいたことです。
そして、昨年の10月に協力隊インターン(スポーツ推進室)として、夢アリーナで勤務したことも大きく影響しています。
家庭環境と仕事の都合上、旅行にはまともに行けず地方のことなど全く知らない状況でした。
6月中旬に越してきて、お世話になった夢アリーナの方々に挨拶をしに行ったら、温かく迎えていただいてとても感謝しています。

このように、人も土地も温かいところで、生活をできていることにとても喜びを感じています。
移住してから2ヶ月ほど経ちましたが、毎日が新鮮で新たな発見を楽しみに生活をしています。
仕事では今までとは違う内容で戸惑うことも多いですが、日々学びながら過ごしています。


(引っ越しした日の高田松原海岸)
どうにかして地域のことを知りたいということで、7月1日から気仙町のけんか七夕の準備に参加させていただきました。
最初は山車につける飾り付けなどを今泉のコミセン(コミュニティセンター)で行いました。
そして7月の半ばからは、山車の組み立てに取り掛かり始めました。山車を組み立てたり、藤蔓(ふじつる)を取りに行き、山車に巻いたりとかなりの作業量でした。


(藤蔓を取っている最中)
けんか七夕の手伝いをしている中で、七夕がいかに地域の方にとって大切な行事なんだなと感じました。
ある方から七夕当日まで情報を入れない方が面白いんじゃないの?と言われたのをきっかけに事前にけんか七夕について調べることはしませんでした。
何の情報もない中、飾り付けや山車が徐々に全貌が見えていく感覚は、まるで映画を見ている感覚でした。

8月7日に近づくにつれて作業は夜中まで続き、間に合わせるために急ピッチで進められて行きました。
作業に参加する人数が限られている中で二台の山車を完成させるために皆さん全力で取り組んでいらっしゃいました。

(山車に太鼓を付けるところ)

(灯篭に作成した絵を張り付ける作業)

そして迎えた当日。私は午前中に仕事のため午後からの参加となりました。
初めてのけんか(山車と山車をぶつけて押し合う)は上に乗って笹振りでした。初めての参加で貴重な体験をさせていただきました。
けんかの直前は恐怖心の方が強くなるかなと思っていましたが、それよりも興奮が勝っていました。
そして夕方は山車を点検したり、飾り付けを変えたりして、一番盛り上がる夜のケンカに備えました。
夜は梶棒(かじぼう)を押すポジションにつかせていただきました。


(手前の灯篭の絵は住田高校が下書きを手掛けたそうです)
夜のけんかは計3回行われ、皆さん盛り上がっていました。観客の皆さんはもちろん、参加者の皆さんも観客の方に負けないぐらい盛り上がっていて、どっちが観客なのかわからないぐらいでした。


1ヶ月ほどしか手伝いはできませんでしたが、この一日のために数ヶ月も準備してきた皆さんの気持ちがほんの少しわかった気がします。
今までにないほど、楽しい一日になりました。

改めてどんな人間かもわからないのに、けんか七夕にまぜていただいた気仙町の皆様、けんか七夕祭り保存連合会の皆様、本当にありがとうございました。
来年はもう少し戦力となれるように努力します!

これから皆さんと仕事やプライベートでお会いする機会があるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

執筆者プロフィール

柴崎 航

1995/5/26 東京都江戸川区出身 移住コンシェルジュ アウトドア・インドアどっちも好きで困ってます。これから陸前高田を知って皆さんに伝えていきます。