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陸前高田市高田町で建設業を営む、「有限会社 柴田建設」。
「夢のマイホームを建てたい」「こだわりをつめこんだ家が欲しい」など、お客様一人一人に寄り添い、夢を家(か)たちにする家づくりと、日常の困りごとの解決や使い勝手を意識した、理想のリフォームをお手伝いしています。
柴田建設では、「あなたと作る、私が造る、みらいを創る」をミッションに掲げ、お客様とこだわり続ける家づくりをするために信頼関係を築き、職人が自信をもって施工を行うことで、お客様が住みよい環境を生み出す会社を目指しています。
今回の求人では、やる気があれば、経験不問!!家づくりに興味のある方を募集します。
「やってみたい!」をサポートします
求人募集にあたり、代表取締役の柴田見(しばたけん)さんにお話を伺いました。
代表取締役の柴田見さん
「やる気があるかどうか、家に興味があるかどうかが重要です。専門的な知識は、入ってから覚えればいいし、入ってから経験を積めばいい。例えば、『将来自分の家を建てたい!』という人が、ここに来て学びながら自分の家を考えてもいいです。知識や資格があっても、やる気と興味がないと、仕事って生業にはできないですからね」
募集する職種は、大工とCAD(Computer Aided Design)オペレーターです。
大工志望の方は、主に外での現場作業となります。現場に入る前に、まずは基礎を学ぶために、職業訓練校に通います。建築をやってみたいという想いがある人を、教えながら育てていきたいと柴田さんは話します。
CADオペレーターは、パートでの雇用となります。パソコンでの作業が中心となり、お客様からヒアリングを行い、お客様の想いを図面におこしていきます。
「CADって使ったことないからな……と難しく考えなくて大丈夫です。使い方を覚えてしまえば誰でもできる作業なので、知識はそんなにいらないです。ExcelやWordなど、パソコンの知識が少しでもあると、作業がしやすいかもしれません。最初にしっかりと教えるので、少しでも興味があったら、安心して応募してもらえたら嬉しいですね」
どちらの職種も、移住する人でも、思い切って転職を考えている人でも、子育て中のママでも。気軽に仕事ができる環境を作りたいと話す柴田さん。
「興味ある建築を学びながら働きたい」「子育てと両立しながら、ちょっと稼ぎたい」など、その人のライフスタイルに合わせた、働き方にも理解を示します。
必要なのは、やる気と思いやり
柔軟な考えと熱い想いを持つ柴田さんですが、社長に就任するきっかけとなったのが、東日本大震災でした。
「1969年に柴田建設を創業した父を震災で亡くして、右も左も分からない状況で、急に社長となりました。他にやりたいこともあったけど、従業員も路頭に迷っている……「すぐに家を建ててくれ」とお客さんも訪ねてくるわで、建設業をやらないと困っている人がたくさんいるというなか、悲しむ暇はなかったですね。それから、以前働いていた従業員のところを一軒一軒まわって、もう一度うちで働いてほしいとお願いして歩きました」
現在、柴田さんを含め13人の従業員がいます。お父様の代から何十年と務めるベテランの大工さんもおり、豊富な知識と経験を学べるチャンスかもしれません。
今、建設業界は震災前と同じ状態、それよりも酷い状態になる可能性があるほど、低迷しているそうです。ウッドショックで木は値上がり、資材も高騰。そして、暮らしのなかで重要とする電気代も年々値上がりしている状況です。
「快適に住んでもらうには最終的に電気代です。うちでは、『高気密・高断熱住宅で、光熱費高騰に打破!』という名文句で力を入れてやっています。お客さんが安心して暮らせて、後悔しないための家づくりを心掛けています」
住宅業界では、「家は3回建てて初めて満足のいく家ができる」といわれています。
柴田さんは、密な打ち合わせをすることによって、後悔しない家づくりを提案したいと話します。一緒に家をつくる伴走者として、お客様に寄り添うことが重要です。
柴田さんが、働くうえで従業員に大切にしてほしいこととは、何でしょうか。
「仕事にもお客さんにも、真剣に向き合うこと!!真剣に向き合うってやっぱり、やる気なんですよね。お客さんの要望以上のことをやってあげないと、お客さんは満足しないと思うんです。仕事だからとただやったのと、『こうしてあげたい』という気持ちでつくったのとでは、やっぱり心からの『ありがとう』という感謝の気持ちはもらえないですからね。やる気と思いやりをもって、働いてほしいなと思います」
従業員が真剣に向き合えるように、気持ちよく仕事ができるように、その環境をつくる責任があるとも話します。
家づくりに込めた地域活性への想い
社長へと就任し、会社存続のため、従業員を守るため、そしてお客様のために、走り続けてきました。震災後、柴田さんがおもうことは「地域の活性化」。
陸前高田市広田町を拠点に活動をしている、特定非営利活動法人SETが行う民泊事業にも関心が高く、柴田さん自身も民泊の受け入れを行っているそうです。
「学校の修学旅行で、学生の子たちが民泊体験に来るんですよね。子どもたちに何か教えられるんだったら、先人切って受け入れたいなと思っています。男の子の場合は、会社の木材加工の仕事を体験させたり、女の子の時はわいわいお菓子を食べながら、おしゃべりしたり。必ず連れていくところは、シンボルロード。石碑の前で『津波がきたらここから逃げるんだよ』と伝えています」
この民泊体験によって、陸前高田市に興味を持ち、近い将来「移住をしたい!」と思ってくれる人たちが現れるかもしれません。
柴田さんが震災後、目標に掲げていたことは「陸前高田市の人口を増やすこと」でした。復興の見通しが見えず、市外へ出ていく人が増え、1棟でも多く市内に家を建てて留まってほしいという想いがあったそうです。
最後に、今後の目標について伺いました。
「建設業を生業としているので、お客さんには気軽に相談してもらって、どうすればいいか一緒に考えていきたいですね。1棟でも多くうちに頼んでもらえたらと思うので、そこを自分たちで伝播していって、会社だけじゃなく地域の活性化にもつながっていけばいいなと思います。自分の会社が一番好きでやっているので、従業員とともにお客さんが喜ぶ住宅づくりやリフォームを、これからもしていくことですね。満足いく住宅を提案、創造していきたいと思っています」
家を建てるということは、人生のなかで大きな選択と決断する重要な出来事です。お客様が思い描く、夢の家づくりを、一緒にかたちにしていきましょう。
家への「興味」を、あなたの「やる気」で仕事にしてみませんか?
Text:吉田 ルミ子