陸前高田市気仙町にある発酵パーク・カモシー。駐車場に車を停めると、一番初めにガラス越しのパン屋さんの工房が目に入ります。カモシーの中に入るとすぐ左手に、素敵なパンたちが皆さんを待っています。オープンショーケースには、バゲットや食パンなど、昔ながらのラインナップ。その一方で、若者も好きそうな見た目も映える可愛いパンも並んでいます。

ベーカリーMAaLo（マーロ）では、この店にしかない「何か」をともに追求するスタッフを募集しています。

ベーカリーMAaLoとは

2020年12月、発酵をコンセプトにした施設・カモシーがオープンしました。MAaLoはそのオープンに合わせて開業したパン屋さんです。発酵食品といえば、皆さんが思い浮かぶものは何でしょうか。納豆やキムチなど、一般消費されるものも多い発酵食品ですが、もちろんパンも発酵食品です。イースト（酵母）を使って発酵させ、生地が仕上がります。

アルファベットの大文字と小文字を織り交ぜた店名にも意味があります。子どもから大人まで、男女関係なく誰でも楽しめるようにという思いが込められているそうです。また、オーナーである田村滿さんの滿という漢字が「まろ」と読めることから、マーロという親しみやすい店名になりました。

大文字と小文字のコントラストが、老若男女を表現する。

地元食材やお店とのコラボレーション

MAaLoには様々な種類のパンが並んでいますが、その中でも特に目を引くのが地元食材や地元のお店とのコラボレーションをした商品です。三陸産のワカメを生地に練りこんだ海のパンや、米崎りんごを使ったパン。同じカモシー内に出店している八木澤商店の白みそを使った、みそあんバターも人気商品です。

取材時には、こちらもカモシー内にあるCACAObroma（カカオブローマ）とのコラボレーション企画商品で、MAaLoで購入したパンを切り、CACAObromaの提供しているソフトクリームをサンドして食べられるという、なんとも背徳的で魅力のある商品も提供されていました。

飽きをこさせないその発想のラインナップは、MAaLoの最大の魅力です。

定番で人気商品のクロワッサンにCACAObromaのソフトクリームをサンド。サクサク食感のクロワッサンと相性は抜群だ。

スタッフの退職に伴い人材募集

今回、パン製造に関わるスタッフが退職されることに伴って、新しい人材の募集を開始しました。そのため、基本的には製造に従事することが主になります。

店長の塚原さん。千葉県松戸市や六本木の人気店で腕を磨いたパン職人で、2020年冬にMAaLo開店に合わせて移住した。

「基本的にはパンの製造をしてもらうことになりますが、例えば繁忙時には店頭に出て接客をしていただくこともあります。他にも、通販サイトも運営しているので、パンの梱包という仕事もあります。カモシーのイベントを一緒に考えることもありますね。」

陸前高田市でお店を営んでいて、コミュニケーションがとても大事だと語る塚原さん。職人タイプの方も嬉しいですが、お客様とのコミュニケーションや、近隣のお店などとの関係性の構築も重要視できるような、柔軟性のある方だと理想的と話されていました。職場の雰囲気は明るく和気あいあいとしており、現在働かれているのはすべて女性のスタッフで20代～30代を中心に構成されています。ただ、塚原さんは「力仕事もあるのでぜひ男性にもご応募いただきたい」と話されていました。

できる、できないではなく「やってみたい」と思った方に

陸前高田市内にはパン屋自体があまり多くありません。そのため、今回の求人は比較的希少なものかと思います。できるかできないかで判断しないで、やってみたいと思った方にはぜひご応募いただきたいそうです。

「外から見ているのと、中で一緒に仕事をするのとでは見えるものは違うかなと思います。ちょっとでも興味があるのであれば、1日一緒に働いてみようとか、まずはお話だけしてみるとか。とりあえず、雰囲気から見てもらえるといいかなと思います。気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。」

パンは自分で取るのではなく、スタッフが取ってくれる。自然と会話が成り立つようだ。

パンの製造だけではなく、接客からイベントの企画まで。様々な経験を積む機会にもなることは間違いありません。皆さんもぜひ、ベーカリーMAaLoで働いてみませんか？

Text：清水　健太