コンテンツ
太平洋に面した三陸海岸に位置する陸前高田市。面積の80%が山林で、市内には気仙川も流れています。自然が豊かだからこそ、とれる食材も様々。海産物や川魚、野菜や山菜、果物まで。またそれらが必要以上にとれたときには地域の人通しでシェアし合うおすそ分け文化が根付いています。
多くの食材が揃う陸前高田市の食事情をご紹介します。
豊富な海産物
陸前高田といえば豊富な海産物。中でもおいしい貝類や海藻類が多いです。葉の肉が厚く、弾力が合って、やわらかく歯ざわりのいいワカメや、身が大きく丸みがあり、噛めば噛むほど甘い牡蠣は全国から人気があります。気仙沼や大船渡など大きい港が近いこともあって、スーパーや産直に並ぶものは新鮮なものばかり。その日とれたばかりのおいしい海産物を日常的に味わうことができます。
海だけじゃない!川の幸も
沿岸地域であることから、海ばかりが注目されがちですが、川の幸が味わえるのも陸前高田ならでは。気仙川は渓流、荒瀬なため、特に鮎の生息に適していると言われています。他にも上流ではヤマメ、下流ではウグイやハゼが多く生息。春には白魚、夏は鮎、秋は鮭と川の味覚も季節毎に様々です。
北限のゆずやりんご、野菜まで
漁業だけでなく、市内で農業を行っている家庭も多いです。出荷するほど大量に栽培している農家は少ないものの、それぞれの家庭用としてだいこんや人参、白菜などの野菜が栽培されています。市内で栽培された野菜は、産直で取り扱われていることも。野菜の他に、りんごやいちご、ももなどの果物も多く栽培されています。県内でもっとも温暖な気候であることを生かした「北限のゆず」も特産品のひとつです。
おすそ分け文化
陸前高田市はおすそ分け文化が根づよい地域。野菜を栽培するときやごはんをつくるときに多めに作って近所に振る舞うという習慣のある方が多いです。
地域の方と関係性が深い人ほど、おすそ分けをいただく回数も増えます。どんな職業の人と関わっているかによっておすそ分けの内容も様々。漁師さんなら魚や貝、海藻など。農家さんなら米、野菜。狩猟をしている方から鹿肉をいただくことも。気づくと、買い物をせず、いただいたもので冷蔵庫がいっぱいになってしまっている!なんてこともあります。
いっぱい頂いたしお礼を持って行かなきゃ…とプレッシャーに感じるかも知れませんが、無理をする必要はありません。おすそ分けをする事でコミュニケーションを取る事を目的としている方が多いのでまずは感謝の言葉を伝えましょう。
喫茶店にラーメン?
陸前高田市ではラーメンが人気。喫茶店にもメニューとして置いてあるほど!飲食店に行くと「ラーメン」という文字を目にする機会が多くなります。値段は500円程度のものが多く、ランチなら大抵1,000円以下でお腹いっぱいに。カップラーメンとして商品化された人気店もあるので、陸前高田市のラーメン屋さんを巡ってみるのも楽しいですよ。
沿岸地域だからと、お魚ばかり食べているわけではありません。海、山、川を有する陸前高田市だからこそ食材が豊富に揃います。春には山菜、夏には鮎、秋にはりんご、冬は牡蠣やドンコなど、その季節の旬な食材すべてが陸前高田産。景色や気候だけでなく、地元の食材で四季を感じられるのも暮らしの豊かさに繋がっています。