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「地方へ移住する」となると気になるのは地域の人とのコミュニケーション。
慣れない土地や初めて出会う人達との生活に「うまく地域に馴染めるかな」と不安になるものです。特に心配なのは、生活をする上で顔を合わせる機会が多い“ご近所づきあい”。
地方というと、コミュニティが深く、濃密なイメージを抱きがちですが、陸前高田市ではどのようなご近所づきあいが行われているのでしょうか。
市内でも地区ごとに異なる「ご近所づきあい」
市内でも地区ごとにご近所づきあいに違いがあります。神社の御札やお祭りへの祝い金など出資金があるほか、草刈りの頻度や時期など暮らし方はその地区毎に様々。陸前高田市といっても住まいをどこに構えるかによって、ご近所づきあいの仕方も変化します。地区のルールは慣れるまでが大変ですが、すぐに全てを把握する必要はありません。わからないことは近所の方に教わりながら、ゆっくり生活に馴染んでいくことで、その地域柄を知ることができます。
コミュニケーションの頻度
ご近所同士でどれくらいコミュニケーションをとっているかは、その人それぞれ。密に関係を持っている人もいれば、顔を合わせた時に挨拶をする程度という人もいます。積極的に地域に関わろうと行動していると、地域の方はそれに応えて、食事に招待してくれたり、困り事が合った時に相談にのってくれたりと親身な関係を築きやすいです。
しかし、たくさんの人との関わりを持つあまり、会合が多くなり首が回らなくなるケースも。1度コミュニティに加わると疎かにはしづらいもの。少しずつ慎重にかかわり方を選択する必要があります。食事会など参加できないときには、返事を曖昧にせず正直にお断りすることも重要です。また、地域との関係を必要以上に持たない生活をしていれば、地域の方が無理に干渉してくることはありません。自分がどう関わりたいか、どう生活するかによって、関係性の深さは変化します。
ご近所同士、気にしながら生活をしている
地域の人同士、ご近所の状況を気にしながら生活をしています。「草のびてっけぞ」と声をかけてくれるなど庭や畑の状況を気にしてくれる方も多いようです。「ご近所さんが気にしてくれている」という安心感を抱きながら生活することができるのも地方ならではかもしれません。
地区毎による草刈り。「自分たちの土地は自分たちできれいにする」
地域の環境整備は公共機関だけでなく、地区毎にご近所さんが集まって行われていることがほとんど。「自分たちのことは、自分たちでやる」という文化が根づいています。特に頻繁に行われているのが草刈り。草がよく生える5月〜7月頃をピークに、月に1,2回程度、朝方に行われます。
毎回、一世帯から一人は参加するよう声をかけられるケースが多いです。草刈りや地区行事の出欠確認は回覧板で周ってくるため、どうしても参加できない場合は事前にその理由を伝え、欠席することもできます。
「ご近所づきあい」は無理に行わなければいけないことではありません。自分にあった「ご近所づきあい」を行うことで、陸前高田市での暮らしをより楽しむことができます。生活を始める前に、どれだけコミュニティと関わりを持ちたいか、など地域の人とのかかわり方をイメージしておくといいかもしれません。