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陸前高田市で昭和34年に創業した建設会社、株式会社長谷川建設(以下、長谷川建設)を20代で継いだ長谷川順一(はせがわじゅんいち)さん。今回の求人では、組織の要となる「企画広報部」の責任者候補を募集します。まずは企画広報部立ち上げの経緯について長谷川さんに伺いました。
震災前は、他の地域と同じように陸前高田でも建設関係の仕事が無くて、うちの会社も経営が厳しい状態でした。その苦い経験もあったからか、震災直後から“復興バブルはそう長く続かないな”と思っていて、地元の仲間と議論を交わしたりしながら、子や孫の代まで続く仕事を模索していました。
復旧工事で多忙なのをわかっていながら、私は視察で出張したり、エネルギー事業部を立ち上げたりしていたもんですから、「社長は何やってんの?」って社員から聞かれることもありましたね。(苦笑)
そんなこともあって、2012年から会社のフェイスブックページを作って、私自身も発信していたんですが、どうしても経営の片手間にならざるを得ず、長続きしませんでしたね。それでも、幸いウェブ関連に詳しい社員がいたので、ホームページのリニューアルにはなんとか漕ぎ着けることができました。
株式会社長谷川建設のHPはこちら
ただ、その社員も他の業務と兼任していて一定の頻度で情報発信することが難しくなってきたので、企画広報部を立ち上げて専任のスタッフを1名配属しました。それからは、最低限のデザインも社内で完結できるようになって、ホームページやSNSの更新も徐々に定着してきたって感じです。長谷川さんご自身が、以前から企画広報の重要性を感じつつも、試行錯誤を経て今の状況にたどり着いたんですね。
次に、部署立ち上げ当時から責任者を務めている長谷川優子さんにお話を伺いました。
私は「建築家とつくる家」の事業部を受け持っていることもあって、企画広報部ができたのをきっかけに、サービスや商品の情報を掲載した顧客向けのフライヤーや社内報の発行に取り掛かりました。以前から主婦や女性目線で家や暮らしにまつわることを発信していきたいという思いがありましたし、いざ始めてみると、お客様や地域の方々から「建築家についてもっと知りたい」、「長谷川建設でこういう物件もやってたんだ」っていう反応があって、とてもやりがいがあります。
一方でイベント関連は、内容をあれこれ考えたり、告知や集客、当日の運営のこととか準備が大変な割には、なかなか思ったような結果が出せていないのが悩みどころです。これからも地道に回数を重ねながら、ニーズを開拓して、口コミを増やしていきたいですね。
常に次のことを考えたり、新しいネタを探したりしながら、情報発信やイベントを切り盛りしていくことの大変さが伺えます。
次に、デザインを担当している村上香愛さんにお話を伺いました。
私は普段、イベントのフライヤーや社内報などのデザインとSNSの文章作成に携わっています。デザイン系の専用ソフトは、教室に通って最低限の使い方を学びました。それ以降は実践経験を積みながら少しずつレベルアップしています。作業そのものは楽しいのですが、情報を受け取る方を想像しながらデザインしなければいけないので、文字や写真、イラストの組み合わせ方もそうですし、表現力もまだまだこれからです。あと、いつも締め切りに追われている感じなので、しっかりと優先順位を組み立てて作業をスピードアップしていきたいと思います。頭で考えて表現する仕事ならではの楽しみや苦労が伝わってきますね。
最後にお三方はこの事業を通して、どんな方と一緒に働きたいですか?
まずは長谷川(順)さん、いかがでしょう?
新しい住宅のブランドを創ったばかりですし、新社屋への移転も控えているので、今まで以上に企画広報部が重要になってくると考えています。私が頭の中に描いていることを可視化して、地域の住民や協力会社、社員にも浸透させていくためのハブとなっていただきたいです。
長谷川(優)さんはいかがでしょう?
斬新な企画を考えられるとか、写真や文章、デザインのスキルが高いに越したことはないと思いますが、それ以上に社長の聴き手となって、事業の方向性を示してくれるような方でしょうか。
村上さんはいかがでしょう?
私自身、デザイン業務は駆け出しですし手探り状態なので、デザイナーとしてある程度経験された方にノウハウを教われたら理想的です。
持続可能な地域社会を実現するために挑戦し続ける長谷川建設さんだからこそ、商品やサービスはもちろんのこと、その根本となるビジョンについて、地域の様々なステークホルダーに発信し、交流を育んでいきたいと思う方にこそ挑戦して欲しいお仕事です。