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2020年1月。陸前高田市に「三陸おもてなしレンタカー」が開店しました。レンタカーは全て電気自動車で、市内を周遊する観光客やビジネスマンの交通手段の一つになっています。
今回お話を伺ったのは、三陸おもてなしレンタカーの運営をおこなう「東北株式会社」の代表、浅間勝洋(あさまかつひろ)さんです。
浅間さんはレンタカー事業のほか、陸前高田市で2020年10月より開催されている「三陸花火大会」の運営をするFIREWORKS株式会社の代表でもあります。
※2021年10月、3度目の大会が開催され、全国23の花火会社が技術を競い、来場者は12,000人を超えました。
今回の求人では、三陸おもてなしレンタカー、または三陸花火大会の企画・運営全般に携わる人を募集します。
「この地域を盛り上げたい」想いが、新しい創造につながっている
「三陸おもてなしレンタカー」は、観光客やビジネスマンの市内周遊の交通手段の一つとして、また地域の交通課題解決のためスタートしたものでした。しかし、開業後すぐコロナの流行で観光客が激減。レンタカーの予約もほとんどなくなってしまったそうです。
しかし、市の中心部から数キロ離れた山間にある町の交通課題に気付きます。
このような地域は、バスの便も少なく、運転免許証の返納などで移動が難しい高齢者が多くいます。この課題を解決するために、地区と市街地間を運行する乗り合いの車を貸し出すことも始めているそうです。
「レンタカーの需要は意外にも地域の中にあったんです。この地域の課題に気づいたことで、地域の人のために役立つ仕事ができていると感じます。」
さらに、浅間さんは立ち上がります。
「世界が落ちこんでいる今だからこそ、元気と笑顔を届けよう」と三陸花火大会を企画し、大成功を収めました。
※前列右から4番目が浅間さん。周囲の熱い雰囲気に、自分も頑張らないと、と感じた。
「花火の開催で『被災した三陸がすごいことをしている!』と、他の地域はインパクトを感じると思いますし、世界の人たちもワクワクしてくれます。そんな夢のある仕事で、ここは希望を与えられる場所かなと思いますね。
この地域だけを良くするのではなくて、周りに与える影響がものすごく大きいんです。都市で大規模な花火大会をするのと、陸前高田でするのとは影響力が全く違います。この状況下で開催させてくれた、このまちの突破力や前向きな雰囲気に圧倒されました。」
考えるより動く力があれば、失敗を恐れなくていい
求める人物像を次のように語ります。
「交通は生活で必要不可欠なもの。地方がどんどん衰退していく中で、どうやって維持して、より便利にしていくか。もっともっとやれる可能性を秘めた仕事だと思います。
反対に、花火ってエンタメだと思うんですね。常に前向きでいるから、夢を与えることができる。後ろ向きでは、夢も与えられないと思います。一見華やかな世界ですが、裏側でどれだけ汗をかくか。地道な活動がすごく必要。動く力のある人がいい、というのは共通だと思います。」
※自信は横浜市出身で、父親が陸前高田出身。「移住したことで人生の価値観が広がった。1つの物事に対する視点が2つも3つにもなった。」と語る。
浅間さんは、組織の役割に当てはまる人を探すのではなく、人をベースに組織を作っているのだそう。
「やりたいことや経験、想いがあれば相談してください。このまちが純粋に好きで興味があるなら、気負わずにぜひ来てください。そこからが一歩かな。仕事は楽しいですよ!」
地域の課題を解決するレンタカー。希望を象徴する花火大会。
ともにこの地域を明るく輝かせる仲間を募集しています。
Text:板林 恵