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地方都市と大都市の地域連携による事業を展開している「合同会社ぶらり気仙」。陸前高田市に本拠地を置き、広域気仙エリア(陸前高田市、大船渡市、住田町、気仙沼市)を活動拠点としています。地域の未活用資源を活用した商品開発や宣伝と販売。日本酒やワイン、コーヒー豆などを海に沈めて熟成させることで、味の変化を楽しむ海中熟成体験ができる観光サービスの提供も行っています。
今回は、社員として営業職と事務職、スポット採用として地域ライターを募集します。
募集にあたりお話を伺ったのは、代表社員の鍛治川直広(かじかわなおひろ)さんです。
合同会社ぶらり気仙 代表社員の鍛治川直広さん
新しいかたちのビジネスを創り、陸前高田を活性化させたい
東京都出身で、現在は東京と陸前高田市を行き来している鍛治川さん。陸前高田市で合同会社ぶらり気仙を創業したきっかけは、東日本大震災でした。
東京の大学を卒業後、銀行やコンサル、会計事務所などで実務経験を積み、ビジネススクールで経営学やマーケティングを学びました。
震災があった2011年は、下北沢で「ぶらり下北沢」やフリーペーパーなどの情報発信やイベント企画など、エリア活性事業を展開していました。
同年10月、震災後に下北沢の商店街で集めた募金を寄付するため、陸前高田市を初めて訪れます。
「まだがれきが残っている状況でしたね。まちの現状を目にして、何か自分にできることはないかな?と考えるようになりました。はじめは、インターネットで色々と調べてみて、『こういうモデルをやったら上手くいくんじゃいないかな』とイメージはできていました。ただ、やっぱり現地をちゃんと見ないと分からないなと思って、市内をまわるバスツアーに参加したり、自家用車で行き来をして情報収集をしましたね」。
当時、鍛治川さんは東京でも仕事をしていたため、ボランティアなどの震災復興での関わりだと、一時的なものになってしまうと感じたそうです。
「今まで出会った人たちと疎遠になってしまうのも嫌でしたし、これから先のまちの復興を考えると、結果として物販や観光でまちにお金が戻ってくるように、陸前高田でビジネスを創ろう!と思いました。」
その後、2013年4月に法人として「合同会社ぶらり気仙」を立ち上げます。
その人に合わせた働き方を応援する
現在は、年2、3回下北沢の駅前で、陸前高田と周辺地域の食材や日本酒、ワインなどを楽しめるイベントも開催しています。
「いいものを持っている地方都市と、発信力と消費力がある大都市。ただ、大都市は、競合がたくさんあるので、差別化をしないといけないんですね。お互いがお互いの足りないところを補う。支援ではなく、まちとまちを繋いで協力しあう関係性を大事にしています」。
下北沢で開催されたイベントの様子
仕事は楽しくないと!と話す鍛治川さん。
今回募集する3つの求人について、それぞれのお仕事内容を伺いました。
「営業職は基本的にお店や市役所、漁師さんなど関係各所と連絡を取り、調整をして訪問することがメインになります。人と会うことが多いですね。そして、情報共有と相談や提案を行うことも大事な仕事内容になります」。
人付き合いが大切な営業職ですが、仕事を通じて地域の人との関わりも増えていきます。
明るさと元気があり、素直な人が営業の仕事に向いているとのこと。そして何より、「へこたれない人がいいですね」。と話してくれました。
「事務職は、書類作成や領収書の入力を主に行っていただきます。未経験者でもExcelやWordが使えれば十分ですね!他には、インターネットで競合商品の価格を調べてもらったり、商品の発送準備をしていただくこともあります。お子さんがいる人や家庭の事情など、相談次第では、勤務日数を週1日からや、在宅で働いていただくことも可能です」。
事務所に子どもを連れてきて、見守りながら仕事をしてもいいと話す鍛治川さん。とても目から鱗な勤務条件です!
「ライターのお仕事に関しては2つの内容があります。1つ目は、InstagramでやっているようなSNSの情報発信。2つ目は、私がこの地域に対して思っていることを話すので、その内容まとめること。noteを書くようなイメージですね。初級ライターの人も書きやすい内容だとは思います」。
他にも今後予定していることは、新事業で開発した商品の紹介や観光についても書いてもらいたい。と将来のライターさんへ期待をしているようでした。
どの職種も、勤務形態は相談次第で個人に寄り添った働き方を実現できます。
仕事を楽しむことで、新しい発見がうまれる
今まで参加したビジネスコンテストで、数々の賞を受賞しています
最後に、鍛治川さんへ今後の展望を伺いました。
「観光もそうですし、特産品を活用した売れる商品を今後も作っていきます!それを行うことで、食を通じてこの地域の情報を発信し、そこからきちんとお金を獲得して、地域内に還元していく。その規模をもっともっと大きくしていくことが、これからの目標です」。
鍛治川さんはまちの活性化のため、新事業を次々と仕掛けています。
新たな観光事業として「記念日事業」をこれから行っていくとのこと。
結婚を控えたカップルが、ワインや日本酒などを海に沈めて海中熟成をし、結婚式の引き出物やウエルカムドリンクとして振る舞うウエディング前サービス。プロポーズや結婚式などを、海や浜辺といった自然を利用して開催するサービスも予定しています。
特産品事業では、地元の飲食店と協力しコーヒーの海中熟成にも挑戦しています。地方食材がいつでも新鮮に味わえるように、急速冷凍の商品開発にも力を入れているそうです。
「震災のツーリズムを残しつつ、その他に楽しむ方法をどんどん作っていきたいですね。なるべく地域の人を巻き込みながら、やっていきたいと思っています!」。
これから鍛治川さんが手がけていくこと、そしてぶらり気仙の動向がとても気になります。
地域の魅力を発見でき、発信ができるお仕事です!
地域への想いがある人、そして一緒に楽しんでお仕事をしてくれる人を募集します。